感染症、特に風疹には注意
感染症には注意が必要です。特に妊娠初期に風疹にかかると、「先天性風しん症候群」のおそれがあり、おなかの赤ちゃんに悪い影響を及ぼすことがあります。
制度変更などで風疹の予防接種を受けていない世代の方(1979年4月2日~1987年10月1日生まれ)は、あらかじめワクチン接種をしておかれたほうがいいでしょう。
生肉は避けましょう
生肉や生ハムを食べると、トキソプラズマという寄生虫に感染する恐れがあります。感染しても健康な人なら軽症ですむ場合が多いのですが、免疫力が低下しがちな妊娠中は、赤ちゃんの発育遅れなどの影響を及ぼす場合があります。トキソプラズマは65度以上で加熱しないと死なないので、肉類は表面だけではなく中まで火を通しましょう。
アルコール・喫煙は避けましょう
アルコールも喫煙もおなかの赤ちゃんに悪影響を与えます。喫煙による赤ちゃんへの影響としては、流産や早産、前置胎盤、胎盤早期剥離、低体重児、子宮内胎児発育遅延など、さまざまなリスクがあります。自分が喫煙しなくても、周囲に喫煙者がいると、副流煙で煙を吸ってしまいますから、もし旦那さまが喫煙している場合は要注意です。
また、アルコールも、生れてくる赤ちゃんに発達障害や行動障害、学習障害などが現れやすくなります。妊娠がわかったら、アルコール・喫煙をやめて、赤ちゃんを守ってあげましょう。
虫歯など歯のトラブルは治しておきましょう
妊娠中はお母さんの歯のカルシウム分などが赤ちゃんに取られるため、歯のトラブルが起きやすくなります。
歯科で一般的に使われる薬剤は麻酔も含めて妊娠12週以降であればまず問題ありませんので、安心して受診しましょう。また、妊娠9カ月以降になると、歯医者さんでの仰向けの姿勢が辛くなってくることが考えられますので、早めの受診が良いでしょう。さらに、産後の歯科受診は3~4カ月までは赤ちゃんから離れることが場合によっては難しくなりますので、早めの受診をお勧めします。
しっかり健診を受けましょう
赤ちゃんが順調に育っているか、お母さんの体に異常はないか、健診でしっかりチェックします。尿検査や血圧・腹囲などの測定、超音波検査(エコー検査)、血液検査などで、健康状態を確認し、すこやかな出産にそなえます。